野田佳彦さんの「かわら版」とは、ご自分の選挙区の駅で野田さんが毎朝自ら配布しているビラの名前です。
野田よしひこさんの選挙区の千葉県船橋や津田沼駅周辺の方にはおなじみの光景かもしれません。
辻立ちとか駅頭活動とも呼ばれますね。
野田さんにはこのビラ配りを38年にもわたって続ける理由がありました。
調査しましたのでぜひ最後までお読みください!
野田佳彦がかわら版を37年間配り続ける理由!
野田佳彦さんが「かわら版」というご自分で作ったビラ配りを続ける理由は、自身が所属した「松下政経塾」の創設者の松下幸之助さんから教わったことがヒントになったということです。
野田さんは政治家として最初に千葉県議会議員に立候補する際に演説会を開き、公民館を借りて座布団をたくさん敷いて準備していましたが、訪れた人はたった一人だったのです。
これではいつになったら議員になれるかわからない…と悩み、松下政経塾の師匠である松下幸之助さんに相談したところ
「自分なら、人が集まるところに行って皿回しをやって、集まったところで意見を聞いてもらう」
引用:ABEMAニュース【公式】
このアドバイスをヒントにして野田さんが選んだ活動が「ビラ配り」だったのです。
人を集めるよりも、人が集まるところに自ら赴いて次の行動するということですね。
野田氏は世襲や2世の議員ではなく、父親が自衛官だった普通の家庭の出身です。
地盤、看板、かばんのどれもありません。
政治家になったきっかけは松下政経塾で学んだことが始まりで、本来なら早稲田大学を卒業するときにNHKと読売新聞社から就職の内定を得ていながら、それを蹴って松下政経塾に入塾し学んでいたのでした。
政治家のスタートは千葉県議でしたが、その立候補の時から現在までずっと「かわら版」を駅で配るという行動を続けているのです(さすがに総理大臣を務めていた時には、警備の事情でできなかったそうです)。
ちなみに野田佳彦さんのかわら版は週単位で新しいものが発行され、スケジュールを組んで野田さんの選挙区の各駅で配られています。
ビラ配りのスケジュールは野田佳彦さんのホームページに掲載されています。
「野田よしひこ 駅頭日程」
さて次の章では、野田よしひこさんがかわら版を配り続ける理由の根幹になるところをご紹介します。
このまま読み進めていってくださいね!
野田佳彦は105票差で落選した苦い過去あり!
野田佳彦さんには、わずか105票差で落選した苦い過去があったのです。
惜敗率は99.9%以上だったそうです。
これは、野田佳彦さんがこのことがなければかわら版の配布を現在まで続けてはいなかっただろうと思われる出来事です。
「かわら版」を配り続ける毎日の中で一番つらかったのは「落選した翌日の朝のビラ配り」でした。
えっ、落選した翌日も駅に立って、かわら版を配布したんですか?
そう、ほかでもない「落選した翌日にもかわら版を配りに駅に出向いた」という驚きの行動です。
1996年の衆議院議員選挙では、105票差で自民党の議員に負けて落選したのです。
しかも「当選確実寸前」という情報が来て、祝杯をあげようと準備し始めた時のまさかの落選の知らせでした。
祝いのために用意していたものを、選挙活動を手伝っていた親友(現静岡県知事の鈴木康友氏)と二人で無言で飲み明かし、そのまま次の朝になりました。
それでも、朝になると立ち上がって駅に向かおうとする野田さん。
ビックリした親友の鈴木康友さんも一緒に行くことにしたそうですが、そこで二人は一票の重さ、そして有権者と向き合うことの大切さを思い知ったのです。
- いつもと違って受け取ってくれない人…
- うつむいて過ぎ去る人…
- 「惜しかったよね」と声をかけてくれる人…
さまざまな人がいたけれど、皆ポーカーフェイスのようでいて表情が実によく読み取れたそうです。
一票入れてくれた人なのか、投票に行かなかった人なのか、などなどよくわかるとのこと。
素人にはよくわかりませんが、そういうものなんでしょうか。
当選しても落選しても、翌日の朝ほど有権者の気持ちが顔に表れている日はないのだそうで、親友の鈴木康友知事もそれを身をもって体験したといいます。
野田佳彦はビラ配りをつらいと思っている?
野田佳彦さんは、実は毎朝駅に立ち続けるのはつらいと思っているようです。
野田さんは朝に強い人で、苦痛を感じていないのかも…と筆者は一瞬思ったのですが、本人はこのように語っています。
「これは正直に言うとつらいです。
飲み過ぎてしまった翌日の朝とかもありますからね。
毎日、いやだなあと思いながら行っています」
引用:ABEMAニュース【公式】
そうでしたか…
さすがの野田さんでもつらいと思っていたのですね。
野田さんのいる時間帯ですが、大きな駅では早朝の6時~9時、小さめの駅では6時30分~8時30分というスケジュール。
1200文字ほどの「かわら版」は週単位で発行していて、同じ場所で同じものを配らないように、立つ駅のスケジュールを組んでいます。
「高校生が受け取りに来ることもあり、声をかけてくれる人もいる。
手紙を渡してくれる人もいる。
ボランティアを申し出てくれる人もいるんです。
夏休みの期間などには、選挙区外からわざわざ見に来てくれる人もいます。
つらいときこそ続けなければ意味がない」
引用:TBS NEWS DIG Powered by JNN
このように考えているのです。
つらいときこそやらなければならないと思って実行しているのですね。
落選した日の翌朝も逃げずに駅に立ったこと、それこそが今でもかわら版を配り続ける原動力になっているんです!
今日は野田佳彦さんが「かわら版」を配り続ける理由がよくわかりましたね。
これからもお元気で活躍していただきたいです。
野田佳彦さんと同じく千葉県から選出されている小林鷹之さん(自民党)のニックネーム「コバホーク」についてはこちらの記事をごらんください「小林鷹之「コバホーク」の由来!名付け親は自分!鷹は英語でホーク」
最後までお読みいただきありがとうございました!