ハンドメイドでリースやスワッグなどを作る時に松ぼっくりなどを一緒に入れるとかわいいですよね。
松ぼっくりなどの木の実類は、百均などでも手に入れることはできますが、自分で拾ってきたものを使う人もいるでしょう。
そんな時には、ひと手間かけて使う必要があります。簡単に自宅で行うことのできる方法をご紹介していきますね。
松ぼっくり処理が必要な理由は?

松ぼっくりをそのまま使うのではなく、消毒が必要な理由をお伝えしますね。
松ぼっくりも、またその他の実なども自然の中で採取されます。
そのため、目に見えない汚れや虫、カビの胞子が付着している可能性があるのです。
そのまま使用すると、作品が劣化しやすくなったり保管中に害虫が発生したりするリスクがあります。特に、ハンドメイド商品を販売する場合、衛生的な状態を保つことは信頼につながる重要なポイントでだと思います。
煮沸消毒は、虫やカビが発生するリスクを低減する効果的な方法です。
熱湯で煮ることで、松ぼっくりに潜む害虫や卵を除去でき、同時に付着した泥や汚れも浮き上がらせることができます。また、カビの胞子も高温で死滅させることができるため、カビの発生を防ぐ効果もあります。
自然素材の手入れは手間がかかりますが、丁寧な処理で作品の品質を保ち、長く楽しめる状態を作っていきましょう!
松ぼっくりの処理 煮沸に用意するもの
用意するものと言っても、とっても簡単です。
歯ブラシなど
消毒作業をはじめるまえに、まずは泥や木くずなどを落とすために使用します。
鍋ー料理用とは分けて!

次は煮沸用の鍋です。
鍋に水を入れて沸騰させ、その中に松ぼっくりやその他の木の実などを入れて煮沸します。
※普段食べ物を入れている鍋は使わない方がいいと思います。というか、絶対に使うべきではありません。使い古しで、もう料理には使わないと決めたものがあればそれでいいと思いますし、私は百均の使い捨てのアルミ鍋などを使っています。実は私、これで失敗談があるので強調させてもらいます!笑
私は、子供が小学一年生の時に苦い経験をしています。
子供の学級通信に
「子供たちが自分で拾い集めた木の実などを持ち帰ります。次の図工の時間に使いますので、虫を防ぐためにご家庭で煮てくることをお勧めします。
と書かれていたんですよね。
私はその頃はハンドメイドもやっていなかったし、煮るなんてはじめて聞いた話だったのです。
「面倒だなあ」と思いながら、やっつけ仕事でいつも料理に使っているティファールの鍋で煮たのです。
そうしたら鍋にヤニが付着してしまい、どんなに洗っても除去できません。
急いで同じクラスのママ友にLINEで連絡してみたら、やっぱりママ友もヤニが付くことは知らなかったみたいで、しかもまだ煮ていなかったので「使い捨ての鍋でやってねー」と伝えて、ひとつ人助けができましたが、結局我が家のティファールの鍋は、捨てることになってしまいました。
ひどいですよね、先生。大事な情報が足りないよ!
たぶん、先生も受け売り情報を使っていて、よくわかっていなかったのでしょうね。
…ということがありますので、皆さんは今後料理には使わない場合を除いては料理用の鍋では煮沸しないようにしてくださいね。
割りばし
割りばし。想像できると思いますが、木の実を熱湯の中に入れたり出したり、沈めたりするために使います。
これも、鍋と同様に料理用の菜箸などは使わずに使い捨てもしくは専用の箸にしてくださいね。
ネットなど

煮沸してから乾かすまでの間は、私はネットに入れて風に当てるようにしています。
マンション住まいなのでバルコニーで干すしかないのですが、風が強かったりしてコロコロとどこかに行ってしまうのを防ぐため、それから、カラスが狙っているかも??と思うのでネットを使ってまとめるようにしています。
ちなみに上の写真は台所の排水溝用のネットです。笑
松ぼっくりを煮沸する
では煮沸です。
煮沸前の歯ブラシなどでゴミや砂埃を落とす段階では水洗いなどはしない方がいいようです。
濡れたら笠が閉じてしまうから。
奥深くにいる虫や卵をきちんと高温で処理するためには、できるだけ開いたままのものを熱湯に入れる方がいいのです。

浮いてしまって、煮沸している実感がわかないので、割りばしで押さえたり沈めたりしながら十分に虫やカビを処理できたと思えるくらい煮沸してくださいね。
煮沸の時間については、5分から10分とか、10分から20分など情報源によってまちまちですよね。
笠がしっかりと閉じるまで続けるのが良いようです。
また、虫そのものよりも卵の方が環境に強いので、卵の処理の方が時間がかかるのではないかと思います。虫だけであれば一瞬でいいと思えるかもしれませんが、卵を駆除するためということを念頭に置いて作業してくださいね。
濡れて閉じた笠は消毒後に乾燥させるとまた開いてきます。安心してください。
充分に乾燥させる
お湯からあげたら風通しの良い所で十分に乾燥させます。
窓際でもいいと思いますし、屋外に出しておける場合はそれでもいいと思います。
置いておく場合も、どこかに吊るす場合も先ほどのようなネットがあると便利です。

我が家はマンションのバルコニーで乾燥させていますが、お庭などの地面や草むらに置いてしまうと再び虫が住み着いてしまう可能性が高くなります。このネットは風通しを邪魔せずに松ぼっくりをまとめて置いておくためのものであり、虫を防ぐものではないのでご注意ください。
また、マンションであっても虫はどこからでもやってくる可能性があるので、長期間のベランダでの放置は避けましょう。
仕上げにはニスを塗ったりお好みの色のスプレーをかけたり、アクリルえのぐでペインティングするといいですよ。
それでは、楽しいハンドメイドライフを!